ひかりの家は、2002年に兵庫県宝塚市より土地の提供と建築費の支援を受けて設置された地域小規模児童養護施設です。住宅としての外観で、室内はできるだけ自然光を取り入れています。吹き抜けを中心に、１階はリビングダイニング、和室等共有スペースを、２階には子どもの個室を配置し、プライベート空間を大切にしつつ連帯感を感じられるよう配慮しています。
入所定員は6名で、現在5歳から高校生の子ども達が、毎日元気に生活しています。
落ち着いた環境の中、小さなグループの利点を生かし、一人ひとりが大切な存在として、ひかりの家を創りあげています。
子供たちが学校や幼稚園から帰ってきたときにくつろげる場所であるように心がけています。子どもたちは、ソファに座ってTVを見たり、寝そべったりして、思い思いに過ごしています。また、ひかりの家から自立した子どもたちがいつでも帰ってこられる「家」でありたいと考えています。
ひかりの家では、職員が手作りの食事を作っています。対面型のキッチンで大人が料理を作りながらリビングやダイニングにいる子どもたちと会話をしたり、キッチンからの音や香りによって子どもたちが「食」を身近に感じられるように心掛けています。季節の行事では、季節感を感じられる食事をつくったり、子どもの誕生日には好きな料理や手作りケーキでお祝いをしています。
集団生活のなかで、自分のプライベートな空間を確保できる場所として、子どもたちの部屋はそれぞれ個室になっています。子どもたちは、家具を好きなように配置したり、好きなものを飾ったりして自分の部屋を作り上げています。
御殿山ひかりの家は、子どもの生活の場であると同時に、地域の子育て支援の拠点としての活動もあわせて行っています。ショートステイや一時保護などを行う生活空間を設置したりして、運営しています。小規模施設である強みを活かして、地域のなかの「頼れるおとなりさん」でありたいと思っています。
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